チャイコフスキー 1812 テラーク版 と マイクロ精機 DD-8
- 2016.05.18 Wednesday
- 10:00
JUGEMテーマ:クラシック音楽
オーディオに凝っていた時期がある。
アンプ、レコードプレーヤー、チューナー、カセットデッキ、スピーカーなどを揃えていた。
友人とどちらがいい音になるか競っていた。
あるとき、テラークレコードというのがすごいという話を聞いて購入した。
友人の家が近かったので、自慢のオーディオセットで聞いてみることになった。
レコードをセットして聞くうちにいきなり針飛びした。
レコード盤とは音が溝として刻まれているのだが、光を当てて溝の様子を見ても虹のような
模様が見えるだけだ。
ところが、このレコードは目で見てわかる程に溝が横にずれている。
針飛びした部分は特にずれ方がすごいのだ。
友人のレコードプレーヤーに付いていたアームは「J」の形をしたものだった。
この形状のアームはレコードの溝のトレース性能が今一らしい。
針圧などを調整してもやはり針飛びしていて、友人はとても残念がっていた。
自宅に帰って、自分のオーディオで聞いてみると再生できた。
私のレコードプレーヤーのアームは「S」の形をしたもので、トレース能力が高いそうだ。
実はこのものすごい溝の部分は実際の大砲(キャノン砲)の音が録音されている部分で
世間のオーディオマニアは針飛びに悩まさるという代物だった。
私はたまたまレコードプレーヤーを買うときに行きつけだったオーディオショップで
売れ残りのレコードプレーヤの安売りがあって、高性能のレコードプレーヤーを買ったという
落ちなのだ。
持っているオーディオの中ではずば抜けて高価なものだった。
ちなみにこのレコードプレーヤーは、マイクロ精機というメーカーのDD-8というもので
定価は10万円程だったが、半値程度で購入したと記憶している。
残念ながら、すでにオーディオセットもレコードも手放してしまい手元にはない。